米国ミネソタ州ブルーミントン発(2017年6月) – 刈り込みをあまり行わない場所、草丈の高い場所を集草しながら簡単に刈り込むことが可能なマシン、 プロライン H800 ダイレクト集草ロータリーモアがトロ社から発売された。PLH800 の設計思想は長寿命と最高の能率。これを実現するのが溶接でタフに作られた刈り込みデッキ、大容量の集草ホッパー、そして燃料を補給せずに丸一日稼働できる大型燃料タンクだ。

刈り込みデッキの先端にはブルノーズバンパーがあり、縁石などに誤ってぶつけてしまってもデッキを保護するとともに、刈りかすやほこりの吹き出しを最小限に抑えている。デッキの幅は 126cm。ヘビーデューティ仕様のキャスタフォーク、補強筋入りのキャリアフレーム、スキッドを採用して耐久性を確保。

プロライン H800 の能率を支えるのは出力 26 馬力のエンジン。大型の 41 リットル燃料タンク、そして 810 リットルもある大型集草ホッパーはこのクラス最大の容量を誇る。直接集草には、「スマートエアフロー」システムを採用して効率を高めている。また電動式の刈りかす均等化装置により、ホッパーの容量を最大限に利用できるように作られている。

ホッパーが一杯になるとセンサーがこれを感知してオペレータに知らせ、デッキは自動的に停止するので、刈りかすのこぼれ出しや未集草を防止している。ハイリフトシステムのダンプ高さは 2000 mm。集草ホッパーから集塵トラックの荷台へと簡単に刈りかすを移動することができる。さらに、自動シュート洗浄機能がついているので、ダンプ作業の途中でシュートを詰まらせてしまう心配がない。

「PLH800 は、能率を最大化すること、ダウンタイムを最小化することを目標に作られたマシンです」と語るのはトロ社のヨーロッパ中東アフリカ南米地区担当のシニアマーケティングマネージャであるアンソニー・ナダリンである。「トロでは耐久性が第一。H800 はそれを完璧に体現したマシンと言えます」このクラスのダイレクト集草モアの中では最高に頑丈なマシンの一つでしょう。デッキの保護、刈り込みシステム、ホッパー。どれも非常にタフな刈り込み作業を毎日行うという前提で作られています」

取り回し性の高さも特筆ものだ。PLH800 は 4 輪駆動トランスミッションにロッキングデファレンシャルを組み合わせた油圧走行システムを採用しているので、傾斜面に強いのが特長だ。旋回性能が高くて小回りがきき、最高走行速度は 15km/h。スリムなマシンなので狭い場所でも苦労せずに作業ができ、上から垂れている枝を避けたりするのにも面倒がない。一方、地上高は 150 mm と高いので、縁石の乗り越えなどが容易だ。

オペレータに優しいアウトフロントデッキ。刈り込みラインをしっかり確認できるので、街中のターフの刈り込みや公園でのトリミング作業をきれいに行える。運転席はメカニカスサスペンション方式でフル調整が可能。ハンドルコラムも楽な運転位置に調整することができる。走行コントロールは 1 枚のペダルのみなので、自然な感覚での運転が可能だ。

マシンを停止させないで刈高を変更できるというのも便利だ。運転席に座ったまま、ボタンを押すだけで無段階で簡単迅速に刈高を変更することができる。調整範囲は 20-100 mm あるので、様々な刈り込み条件に適応可能である。

ハイパフォーマンス刈り込みシステムを採用しているので、刈り上がりのクオリティーを重視するスポーツフィールドやビジネスパークの刈り込みにはもってこいだ。さらに、スマートクール機能がある。インテークスクリーンにはりついた刈りかすなどを冷却ファンを逆転させて吹き飛ばすことによりオーバーヒートを防止。いちいちマシンを停止させて運転席を降りて手でスクリーンを掃除する手間がない。

主な整備箇所はすべて簡単に手が届く。デッキを立てることができるので、毎日の清掃作業やブレードの整備がやりやすい。自動デッキ清掃ワイパーも時短に大きく貢献する。こうした特長が相まって、整備のためのダウンタイムを減らしている。

PLH800 は様々な用途に使えるマシン。スポーツフィールド、公園その他の公共緑地の刈り込み、レクリエーションエリアなど、都市の緑地管理には特に向いている機械と言えるだろう。その他、ロータリー回りの刈り込み、一般住宅の芝生、学校などの芝生にももちろん大きな力を発揮する。刈り込み回数をあまり増やせないので、草丈が長くなりがちな場所の刈り込みには理想的なマシン。もちろん、通常の芝生を美しく刈り込むにも何の問題もない。

ハイリフト集草機能付き PLH800 ダイレクト集草モアについてさらに詳しい情報は、トロ社代理店またはこちらへ: www.toro.com.

 

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